ティンパニのページ
〜 ティンパニについて 〜
中世のナッカラから発達したとされる打楽器。詳細はWikiで。
「第2の指揮者」ともいわれることもあり、コンサートパーカッションでは最も活躍する楽器です。
〜 ティンパニ奏者に必要な能力 〜
・1つ打ち(ティンパニの釜を鳴らすことのできる1つ打ち)
・ロール奏法(クレシェンド、デクレシェンド、フォルテピアノ)
・スタッカート奏法
・交差法
・ミュート技術
・聴音
・楽曲のアナリーゼ能力
・アナリーゼに基づいたマレット選択能力
・マレット作成能力(イメージに合うマレットがない場合など)
〜 ティンパニマレットの選び方 〜
ティンパニ奏者は通常、同じマレットで1曲演奏することはほとんどありません。
多くのマレットから曲に合う音が出せるマレットを選ぶこともティンパニ奏者の重要な仕事なので、
最低でも3種類(ハード、ミディアムハード、ミディアム)は持っておきたいところです。
ソフトのマレットやバロックティンパニ用のマレットは極端に使用頻度が低いので、予算に余裕がなければ後回しでも良いでしょう。
〜 各社ティンパニマレットのイメージ 〜
YAMAHA | 教育用。なぜYAMAHAはちゃんとしたマレットを作らないのか疑問に思います。 |
Pearl | ドラム用。ティンパニでは使いません。 |
Playwood | 安く、バリエーション豊か。学校用としてお勧め。 |
Vic Firth | 痛い音になりやすいが良く鳴る。アメリカやロシアの音。 |
Lefima | ドイツの音。しっかりティンパニを鳴らすことも繊細な音を出すことも可能。 バロックティンパニ用のマレットも良い。 |
KATO BK 加藤マレット | 東京フィルハーモニー交響楽団打楽器奏者、加藤明広氏のティンパニマレット。 これを使うと他のメーカーは使えなくなります。 |
Sebastian | 安価だが意外と使いやすく、音もしっかりしている。 |
Fromme | フランネルで有名なメーカー。薄いため重厚な音が出しづらいイメージ。 |
永野マレット | 九州交響楽団ティンパニ奏者、永野哲氏のティンパニマレット。 |
八田マレット | 大阪フィルハーモニー交響楽団ティンパニ奏者、八田氏のティンパニマレット。 |
sikaマレット | 未調査 |
真貝マレット | 札幌交響楽団ティンパニ奏者、真貝裕司氏のティンパニマレット。 |
なお、ティンパニマレットにもばらつきがあるため、可能であれば選定することをお勧めします。
(同じ型でもつくりの良いものと悪いものでは、まったくの別物です)
ティンパニ用 おすすめマレット
KATO BK 加藤マレット
完璧なティンパニマレットメーカー。これを使うと他メーカーのティンパニマレットは使えません。
ティンパニをマニアックに追求したいしたい人以外は、加藤マレットのみで良いでしょう。
Playwood
学校用として、安価でそこそこ使える。
ティンパニ用 おすすめ教則本
現代ティンパニ奏法 (ソウル・グッドマン著)
日本で最も有名な教則本で、内容もしっかりしています。
ただし、この教則本を完璧にできたところで良いティンパニ奏者にはなれません。
極論、ティンパニは1つ打ちとロールだけできればよいような楽器なので、鍛えなければいけないものは
音の魅力と音楽の中で自分の立ち位置をしっかり把握する能力だと思います。
ティンパニの演奏にはプロ奏者の音を聞いたり指揮者の勉強をしたりなど、「叩く」以外の能力が必要です。